はてなブログ10周年特別お題「私が◯◯にハマる10の理由」
どうも、おかきです。
アートブロガーとして一念発起して、軽く2年が経ちました。まだまだですが、これからもどんどん記事を投稿していきたいと思います。
今回は、原点回帰ということで、私がアートにはまった理由を10個挙げたいと思います。なぜ10なのかというと、このブログを投稿しているはてなブログ様が10周年なので、強制的に「10」になりました。ただ、今までの自分を振り返る厳選してみましたので、ぜひ読んでみてください。
- 1. 作品と向き合う時間が好き
- 2. 五感で瞬間的に鑑賞できる
- 3. 作品が多種多様
- 4. プレイヤーが多い
- 5. 断片的であること
- 6. 歴史が好き
- 7. というか美術館が好き
- 8. とにかくよく分からん。
- 9. 考察の間口が広い(誤読の自由)
- 10. アートとは、つまり人間賛美
1. 作品と向き合う時間が好き
情報社会のこの時代ですが、作品とひたすら向き合う時間ほど贅沢な時間はないと思います。作品上の表現を嗜んだり、これはどんな解釈をするのか、そんなことを考えながら、ただひたすらにその時間を過ごす、そんな悠々自適な時間が好きです。恐らくですが、同じアートラバーであれば、共感してもらえるのではないのでしょうか。気に入った作品とかだと、つい何十分も眺めているときもありますね(笑)。
2. 五感で瞬間的に鑑賞できる
アート作品の特徴一つとして、行けばすぐに鑑賞できます。
知識はある程度必要にしても、手ぶらで鑑賞できる「自由さ」があります。
映画、読書なども好きですが、人物設定や世界観などの前提を理解する必要があり、あまりにも時間をとられすぎてしまいます。確かにアートにも、映像、パフォーマンスアートなどがありますが、見る側が途中でその場から立ち去る自由もあります。特に大きなアート展とかになると、とりあえず一通り見てから、本当に気に入った作品に時間を費やすよう心がけています。
3. 作品が多種多様
作品の圧倒的バラエティーは、見る者を飽きさせることはありません。多種多様な表現方法、材質、また絵画以外にも、彫刻・インスタレーション・映像など、上げ始めればキリがありません。
特に現代アート。「現代アートなんて意味が分からない」と言われますが、私もよく分かりません。恐らくアーティストか、関係者が「これがアートなんだ」と言い放てば、それはアートなのかもしれません。何でもありで、型にハマらない現代アートだからこそ、常に驚き・刺激を与えることができるのでしょう。そういった期待感こそが、私をアートに突き動かす源泉です。
4. プレイヤーが多い
アート作品は勿論ですが、それを作成するアーティストの数も膨大です。
スターダムから日の目を見ないアマチュアまで、有象無象含め沢山います。そして、アーティストの数だけ人生があり、ストーリーがある。そこから生まれる作品も多種多様、という訳です。少々しつこいかもしれませんが、この無尽蔵の"選手"層こそが、アート界の強みです。
5. 断片的であること
何でもありのアートですが、例外なくその表現と世界観を「一つの作品」の枠に収める必要があります。これは、先に述べた「すぐに鑑賞できる」ことも相まってですが、作品を相対化し評価・比較しやすくなるので、アート作品・アーティストをより重層的に理解することを可能にします。
アーティスト毎にストーリーがあるとはいえ、複数の作品を出しています。表現・主題も様々なので、そういった違いを楽しむというのも、またひとつの楽しさです。例えばですが、ピカソの場合だと、パワフルな筆致の晩年の方が好きですね。
6. 歴史が好き
アートは、人類の歩みと不可分な存在です。なので、アートを理解することは、人類の社会・文化、そして歴史を理解することにつながると考えています。たとえ素材感剥き出しのミニマルな表現であっても、それは既存のアートに対するアヴァンギャルド的な反発いった意味合いがありました。作品の表現技法・形態に限定されず、そういった社会文化的な背景の発見も、アート鑑賞の楽しみの一つです。
7. というか美術館が好き
丁寧に選定されたアート作品、検討に検討を重ねた配置と構成、そして同じ作品を見にきているアートラバー達。ただただアートを楽しむだけの空間、それが美術館。
貴重な余暇時間を美術館で過ごすほど、贅沢なものはないと思っています。
液晶画面越しでは分からない、絵の具の重量感、筆致。。実物サイズで相対してこそ伝わるものがあります。巨大絵画を遠くから椅子で鑑賞するのは、まさに贅沢の極みです。
8. とにかくよく分からん。
ここから3つの理由は、ちょいと小難しい理由になりますが、是非お付き合いください。
2つ目の理由「五感で瞬間的に鑑賞できる」と書きましたが、アートには、それを通じて鑑賞者を考えさせる力を持ち合わせていると思います。
なぜこれを描いたのか、なぜこの構図なのか、これで何を表現・主張したいのか?、またその原因は、作家の思惑なのか、実はその解釈なのは、鑑賞者の知識不足か。色々思い巡らす必要があります。そういった謎めいた「ミステリアスさ」そのものが魅力と言えないでしょうか。
ある種の刺激・感動がきっかけで、アーティストについて調べたり、似たような作品を見るようになったり、興味が広がるワケです。
9. 考察の間口が広い(誤読の自由)
ミステリアスさに加えてですが、特に現代アートには、いかなる考察も許容してくれそうな懐の深さがあります。
高度に知的に構築されたアート業界ですが、かといって作品に対する絶対的な解釈が存在する訳でもありません。かの孝明な方が現代アートを『開かれた作品』と形容しましたが、全てではないにせよ、見る側に鑑賞体験が委ねられている訳です。アートに相対しながら、(多少の知識は要るにしても)自由に考察を深めるというのも中々乙なものです。
10. アートとは、つまり人間賛美
最後にデカい話です。
アートとは「人間性の最後のフロンティア」じゃないのかなと思う時があります。
ふと目を向ければ、経済格差や貧困、各国の政治的対立、特に昨今はグローバル化・IT革命により、世界は統合されたシステムと化し、絶え間なく飛び交う過剰な情報にさらされる、、など、中々窮屈な社会環境で日々暮らしてはいます。
アートは、そんな危機に瀕する人間性を訴えかけていると感じます。
アートとは、歌、テレビなどの安っぽいエンタメでもなく、扇情的なジャーナリズムとは違う、ハイカルチャーな文脈の上に成立したアートです。アートにしても、資本主義社会の上に成り立ってもいますし、中には「これってどうなん?」という作品があるのは事実ですが、そんなアートという特殊な舞台で活躍している人たちを、素直に応援したいと思っています。
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今回の記事はこれで以上です。
アート鑑賞は、本当に贅沢な余暇の過ごし方だと思います。作品とただただ相対するだけの時間。時間の流れが速く感じるこの時代だからこそ、そんな過ごし方もどうでしょうか?
ふと気になったらアート展があれば、とりあえず足を運んでみればいいのではないでしょうか?どのアート展がいいかなんて一概に言えませんし、今の私でもなんなら「博打」です。ただ、きっとアートは、あなたを快く出迎えてくれますよ。
ではでは。
2022.1.16 Sun 6PM
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