おかきズム

元ニコ動実況者(断じて有名でない)が、社会人になってブログ。グッズレビュー、アート、映画書評を書いてます。

私推しの現代アート展!高松コンテンポラリーアート・アニュアルがマジで面白いワケ(高松市美術館)

特別お題「わたしの推し

 

どうも、おかきです。

 

f:id:kuromameokaki:20201024135833p:plain

今までアート展・アート系の書籍を色々紹介してきましたが、あまり自分の好みについては触れてきませんでした。現代アート好きなのは事実ですが、それはジャンルの話。具体的な作品、アーティストところまでは今日の今日まで語ってきませんでした。

というわけで、今回「推し」のアート展について語っていきたいと思います。

 

f:id:kuromameokaki:20220130214921p:plain

 

 

 

======================================

1. 高松コンテンポラリー・アートアニュアルとは何か?

私の「推し」のアート展は、高松コンテンポラリー・アートアニュアルです。
知らなくて当然だと思いますが、香川県高松市美術館による、年1度開催される現代アーティスト企画展です。

美術館の学芸員の方が企画、独創性・将来性のある優れた若手アート作家を5名ほどキュレートし、各回のテーマに沿った展示が行われています。現代アートというと尖った風刺的なイメージを持つ人もいますが、社会派といっても、時間・社会といった思弁的な内容が多め。

あと若手と書きましたが、アーティストの年齢層はだいたい40歳前後。国内外の企画展への参加、賞をもらうなど、しっかりと実績を積み上げたの卵達です。

 

2. これからの現代アーティスト:社会とアート

ここから個人的な感想です。


もう前置きから察せられると思いますが、私はとてもこのアート展が大好きです。まだ一昨年の第9回目から見ていないにわかではありますが、企画展実施日は事前チェック、記念にカタログ冊子も毎回購入してます。

 

このアート展を推す理由ですが、とにかく企画展のクォリティーが極めて高いからです。

5名のアーティストそれぞれの考えるテーマ・表現が特徴的で非常に面白いです。特に、現代アート的な深くて色濃い「コンセプト」に感激します。「コンセプト」というと、企画展のテーマというイメージがありますが、割り当てられたエリアで、各々のアーティストたちの表現・世界観を展開されており、楽しむことができます。それも、若手とはいえ、実績のあるアーティスト達が突き詰めて自信を持って提示する「コンセプト」です。各エリアにある複数の作品を通じて見せてくれるので、鑑賞者も容易にコンセプトに入り込んでいけます。


偏に知識不足だからかもしれませんが、正直参加アーティストの名前や作品も見たこと無い方々ばかり。ただ、かえって先入観なく、新鮮な気持ちで作品を鑑賞できるのがいいです。

参考までに過去2回の展示会で面白かったアーティストをそれぞれ挙げたいと思います。深く立ち入ると長々と語ってしまいそうなので、サクッと紹介し、またいつかじっくり紹介しようと思います。

  • 加藤翼(2019年 vol.8 「社会を解剖する」)※vol.0からカウントするので第9回目

     

    簡素な木製やぐらなどを、地域住民と一緒にヒモで引き起こしては倒す「引き起こし」プロジェクトを世界各地で行なっているアーティスト。一見無意味に見えますが、祭事的な地域と社会とのつながりを可視化する面白い展示でした。(またいつか紹介したいですね)
  • 保井智貴(2020年 vol.9 「時どきどき想像」)

    乾漆・螺鈿など伝統技法と、3Dプリンターを使って人物像を作成、人と自然が相互に創り出す見えない「空気」を演出しているアーティスト。テーマも作成手法も面白いで、面白いと思いました。

 

この展示会の良さですが、これにはキュレーターとしてアーティストをうまく起用している美術館の学芸員の方のご尽力もあると思います。企画展としてのテーマを据えつつも、展示の仕方はミニマル。各々のアーティストの良さを無くさず、表現・世界観に没入できるような工夫されています。

といった感じで、とにかく魅力的なアート展になります。

正直料金800円はさすがに安すぎます。こんな良い展示会は今後ずっと続いてほしいと思い、「お布施」として毎回カタログ冊子を買うことにしたいと思います。

 

 

3. 今年2022年もやります!が、しかし。

私おすすめの高松コンテンポラリーアート・アニュアルですが、今年2022年は第11回目が開催されます!なんと開催日は、2022年2月11日〜3月21日ともうすぐそこです。

 

副題は「ここに境界線はない。/?」。前衛的な表現を追求し、既成概念を覆すようなアートが続々登場するようです。アーティストは、ウチダリナ、久保寛子、潘逸舟、ユアサエボシ、森栄喜(+ばばまさみ)と、正直知識不足なので私は存じ上げない方々ですが、とても面白そうです。解説文を見た限りですが、音響作品、パフォーマンスアートがとても面白そうです。

 

www.city.takamatsu.kagawa.jp


で、す、が。周知の通り、オミクロン株の感染が猛威を奮っております。ついに香川県にまん延防止が出てしまい、なんとも微妙な状況です。私も展示会に行こうかは少し迷っており、初日のパネルディスカッションは諦めて、落ち着いてから3月くらいに行こうかと思います。ヤキモキした状況下ではアートは楽しめませんのでね。

 

=====================================

 

今回は、これで以上です。

ぜひ今回紹介した高松コンテンポラリーアート・アニュアルは行ってみてください。断っておきますが、ステマではありません。心の底から「イイ!」と思うから、紹介しました。「アートの旅」シリーズでも過去の展示会を紹介できたらとも思います。

あと、この企画展以外でも、高松市美術館で展示される現代アート展は基本面白いです。どれも刺激に溢れる展示ばかりなので、ぜひ足を運んでみてください。

ではでは。

 

2022.1.30 Sun 10PM

[Twitter]

twitter.com

[YouTubeチャンネル]

www.youtube.com